日光の紅葉・大猷院
(2014/11/4撮影)


 11月になり放射冷却で寒い朝を迎え、すぐに日光明智平へ向かった。ここからの中禅寺湖と華厳の滝は絶景だが、暖かい日は霞んでしまう。ねらい通り澄んだ空気で見通しは良かったが、紅葉はもう終わっていた。なかなかタイミング良く出かけるのは難しいものである。明智平を後にし、中禅寺湖には寄らず、いろは坂を下り二社一寺のある中心街へ。神橋は紅葉の中でさらに美しく輝いていた。そして今回初めて大猷院へ行ってみた。二荒山神社の奥にそれはひっそりと建っていた。何度も日光へ来たが今まで気づくこともなかった。大猷院、徳川家光公の墓所である。その美しさは東照宮に劣らない。




明智平から見た中禅寺湖と華厳の滝。日本の自然の豊かさを感じさせる。
紅葉しているときに撮りたかった。





すぐにいろは坂を下り、二社一寺のある中心街へ。
日光金谷ホテル。この窓辺の部屋が、かつて天皇が宿泊した所だ。

歴史のあるホテルに紅葉がよく似合う。




神橋。真っ赤な橋が周辺の木々と調和する。




神橋には敬意を払い、真っ正面から撮ってみた。
神橋の色と形が周囲の自然と一体になる。
普段は入れない橋の上を観光客が渡っている。今日は特別だ。





東照宮周辺は赤や黄色に輝いていた。




歴史のある建物と自然が見事に調和している。




日光は、何度来ても飽きることはない。
自然の豊かさが、そうさせるのであろう





家光公の墓所、大猷院の内部である。
仁王門、二天門を過ぎるとこの大きな建物に出会った。
鼓楼である。何とも豪華で美しい。





鼓楼を過ぎると夜叉門がある。正面、背面の左右柵内に四夜叉を納めている。
これは正面左。阿跋摩羅・毘陀羅・烏摩勒伽・揵陀羅の4体だが、どれがどれだかわからない。





これは正面右側。ちなみに先ほど記したものは、
あばつまら・ひだら・うまろきゃ・けんだらと読む。




こちらは背面、たぶん正面から見て左。
四夜叉が霊廟を守っている。




背面の最後の一体。これが烏摩勒伽らしい。
烏摩勒伽は全国でもめずらしい仏様だそうだ。




夜叉門の一部。繊細でありまた豪華である。




1つ1つの彫刻が、きわめて繊細で豪華にできている。




夜叉門のさらに奥に唐門がある。。この美しさは、外国人観光客もビックリだ。




唐門にも数々の彫刻が施されている。
少し色がはがれている所が、逆に歴史を感じさせる。




大猷院廟。拝殿、相の間、本殿から成る権現造り。
何とも豪華で美しく、東照宮にも劣らない。





大猷院廟を脇から眺める。自然に調和し、かつ豪華だ。




皇嘉門。家光公の墓所「奥の院」の入口の門で、別名竜宮門とも言う。
門の名は、宮廷からの下賜である。
明朝の様式の豪華な門と紅葉がよく似合う。





仁王門を内部から撮影する。
絢爛豪華な門の先に紅葉が真っ赤に染まっていた。





真っ青な空に赤や黄色の紅葉がよく似合う。
この後、紅葉は徐々に里へと下りていく。
最後に輝くこの一瞬をしっかり記録していきたい。




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