東京2014夏
(2014/8/23・24撮影)



 所用があり東京へ出かけた。その前後を利用し、東京の夏を撮影した。1日目は浅草。ここはいつ来ても賑やかで良い。初めて東京へ来た頃は、どこか泥臭くてあまり好きではなかった。しかし5年間東京で暮らし、この庶民的でそれでいてちょっとおしゃれな町が大好きになった。今回は初めてカーニバルも見学できた。そして2日目は大塚へ。大塚は東京で初めて暮らした町だ。もう40年以上前の話だ。その後どうなったか一度見たいと思っていたが、今回ようやく実現できた。





宝蔵門から本堂を臨む。
今日もあふれんばかりの人が集う。





ここはいつでも大勢の人が囲む。
線香の煙を浴びて笑顔になる。





本堂の脇ではお猿の見世物が。
竹馬を器用に操るお猿さんにみんな感激。





お猿さんのすばらしい演技に見学料も弾む。




ここからはカーニバルを。
さすがに乗りが良いです。





こちらのお嬢さんもまるで孔雀のよう。
蝶蝶もとまっています。





浅草にはこんな派手なカーニバルもよく似合う。




背中に背負った風船が派手なカーニバルを演出する。




2日目は大塚へ。
駅はすっかりきれいになった。
風景は全く変わってしまった。





大塚で良く行った所は、駅前のガード下の食堂と文房具屋さん。
この食堂は、早くて安くて便利だったけれどもうなくなった。
かすかな記憶に残った同じ場所と思われる所に文房具屋さんがあった。
名前は覚えていないが、高知堂は明治創業とのこと。奇跡だ。
当時大学受験への不安で何となく気が重かった中、
この文房具屋に来ると南沙織の『17才』の曲が流れていた。
その底抜けに明るい歌声がすべての不安を飛ばしてくれた。
あの時も暑い夏だった。
不安も大きかったけど、それ以上に未知への期待も大きかった。
そんな時代だった。





大塚の文字がなければ、都内のどこでも見られる風景。
阿波踊りは自分が住んでいた直後に始まったのか。
どこを見ても懐かしさが感じられない。
それほど変わってしまった。





都電の線路は変わっていない。
ただプラットホームには柵はなかった。
電車もすごくきれいになった。





せっかくなので都電に乗ってみる。
大塚から東池袋4丁目まで何度か乗った記憶がある。
電車は新しくなったが、『チンチン』の音は未だに健在だ。





終点まで行き大学へ。
キャンパスは新しい校舎が増え様変わりしていた。
お世話になった16号館は、耐震工事の跡が残るがほとんど昔と変わらない。





こちらはサークルのたまり場だった15号館。
ここのラウンジで何度か写真展も開いた。
耐震工事の鉄骨が不気味だ。
まるで違った建物に思える。





汚くてごちゃごちゃした感じが魅力だったキャンパスも、
今ではすっかり近代的におしゃれに。
学生さんもスマートだ。





6号館の外壁にこんなおしゃれな壁画が。
昔はこんな壁画はなかったと思う。
こんな道案内ももちろんなかった。





大隈講堂は遠くから眺めるのが良い。
これもすっかりきれいになった。





大学周辺の店は全く変わってしまったけれど、
この喫茶店は昔のままだ。
ここだけは懐かしく感じた。




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