姫路城
(2015/10/12~14撮影)


 平成の大修理を終え、その白さに輝きを増した姫路城に行ってきた。20数年前に仕事のついでに立ち寄ったことがあるが、そのときはお城にもそれほど興味がなく、何となく通り過ぎてしまった。今回は事前に調べ、また級友からの助言も得て撮影することができた。その優美を極めた姿は一日見ていても飽きない。、またお城としての完成度の高さ、そして古人の奥深い思考も知ることができた。どこから見ても本当に美しいこのお城をいろいろな角度から紹介したい。是非ご覧下さい。




まずは最も美しく見えるという西の丸から。




姫路駅と姫路城が対峙している。駅を降りると姫路城が飛び込んできた。




大手門前。売店やレストランが並ぶ。開門前だがすでに多くの人がお城に向かう。




右奥に大手門がある。木製の橋がお城と良く似合う。




三の丸広場から。真っ正面に大天守が浮かんでいる。




入場口、菱の門の前より。




お城を西側から眺める。
乾小天守(左)と西小天守(右)がよく見える。





三国堀付近から。




東側からお城を臨む。東小天守が見える。




イーグレひめじ屋上からお城を臨む。白さが際立つ。




シロトピア記念公園から、お城の北側を臨む。




男山配水池公園(城の北西)からお城を臨む。ここからの景色は最高だ。




ここからはお城の内部に入ってみよう。
まずは入場口、菱の門。豪華だ。





三国堀付近から。石垣と土塀がすばらしい。




将軍坂からお城を見る。江戸時代の風情たっぷり。



          
長方形は矢狹間、丸や三角は鉄砲狹間。
記録では矢狹間が603カ所、鉄砲狹間が2522カ所あったそうだ。
現存しているのは287カ所。不揃いに並んでいる。





はの門を内部から撮影。奥村土牛の「門」という作品と同じ構図でと思ったが、
現在一部進入禁止になっており同じ構図にはならなかった。
それにしてもこの構図はすばらしい。





東方下土塀付近。入り組んだ道が続く。




にの門。天井が低く直角に曲がっている。敵の侵入を防ぐ工夫がある。




西小天守が目の前に。いよいよお城の内部へ。



    
左側「姥が石」、築城の際石不足で困っていたとき老婆が石臼を差し出したとされる。
右側「東大柱」、東と西2本あり、大天守の地下1階から6階まで貫いている。





大天守1階、屋根を支えるために肘木が添えられた梁が並ぶ。




各階は急な狭い階段で結ばれている。




最上階の6階、ここには姫路城の守護神「刑部明神」が祀られた刑部神社がある。
お詣りするための長い行列が続く。





テレビ東京の「美の巨人」に出演していたシルバーガイドの萩原さん。
つい撮ってしまいました。





6階の窓から城下町を一望する。眼下に広がるのは三の丸広場だ。




こちらは姫路市立美術館方面。白い漆喰がきれいだ。




地下に降りてくる。これは調理用の流し台である。
籠城に備え、地下には流し台やトイレが作られていた。





備前丸付近から2つの小天守を臨む。



    
左が乾小天守、窓に格子が入っていない。右は西小天守、窓に格子が入っている。
格子を入れていないのは未完成の城にするため。完成したものは崩壊するしかないという思想から。
何と奥深いことか。





大天守の屋根の先端、良く見ると不揃いである。
『不具なるこそよけれ。』という不完全の美を求めたためである。





完成された美しさ、実は良く見るとアシンメトリーなのである。
2階の部分だけほんの少し左側が短いのだ。
左の小天守の影響を受けるため、左右対称にするとバランスが崩れるそうだ。
それを隠すため、2階には出窓が作られた。
1階の窓と比較すると出窓が少し右にずれていることがわかる。
こんなことまでよく考えて設計したものだ。ただただ感心するばかり。





石垣の大きさを実感できるよう人物と比較してみた。
左上には石落が見える。





お菊井戸。遠足できたと思われる小学生が多数覗いている。
実は多数お金が投げ込まれているのだ。





上山里から見たお城。青い空に白い天守閣が良く似合う。




ほぼ垂直にそびえ立つ石垣。
年末に自衛隊のレインジャー部隊が上からロープで下りてきて、
ここに生えた雑草を取るそうだ。





西の丸から瓦屋根越しにお城を臨む。
改めて白い美しい城だと思う。





西の丸長局(百間廊下)よりお城を覗く。
千姫の侍女たちはこんな風に見ていたのか。





改めて菱の門脇から眺める。やはり壮大で美しい。




石垣の中央付近、縦に真っ直ぐ稜線があり、
それを境に石の積み方が違うのがわかるであろうか。
実はこの石垣を作った時代が違うのだ。
右側が秀吉時代、左側が池田輝政時代のものである。





ぬの門のすぐ脇の石垣、良く見ていただきたい。
眉毛に鼻、目が2つ、そう人間の顔をしている。
敵に睨みをきかせるためとも、職人の遊び心とも言われている。





こちらはハート型だ。やや右に傾いている。




石垣の土塀には丸、三角、四角の狹間が並ぶ。




城見台公園。結婚式を終えた家族であろうか、城をバックに記念写真を撮っていた。




城山公園から城の北側を覗く。
公園の多い茂った樹木の上に大天守の最上階がわずかに見える。
すぐそばなのに姿を見せないこの奥ゆかしさが何とも良い。





姫路市立美術館から城の東側を臨む。
赤い煉瓦と白いお城の対比が美しい。
町の中にお城が溶け込んでいるように感じる。





日も暮れ暗くなった町中に、お城はまだ輝いて見えた。
いくら見ても見飽きないが今回はこの辺でお終いとする。
また会えることを楽しみにしている。




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