イタリア旅行記Ⅲ ◇フォロ・ロマーノ◇
(2014/12/28・2015/1/1撮影)
コロッセの西隣に広がる古代ローマの政治、経済、宗教の中心地であった場所フォロ・ロマーノ。フォロとは公共広場のことだそうだ。二千年近く前に作られたこれらの建造物は、途轍もない存在感があり、かつまた均整がとれて美しい。紀元前の機械がない時代にどうしてこれほど大きなものが作れたのだろうという驚きと、長い時間を乗り越え未だに存在する歴史の重みに圧倒される。
アントニヌスとファウスティーナの神殿。
141年頃建設、11世紀に教会に転用された。
神殿の一部分か。不安定な存在だが、しっかりと建っている。
ここにもまた1本の円柱がある。
二千年の時間を超え建っている。
セヴェルスの凱旋門。
203年のセヴェルス帝の東方遠征の戦勝を記念して建造されたもの。
レリーフはきわめて手が込んでいる。
アーチの内側にもしっかりレリーフが刻んである。
この円柱は途中に切れ目が入ってしまっているが、
それでもしっかりと建っている。
広場にはすでに倒れた円柱が無造作に横たわっている。
フォロ・ロマーノは途轍もなく広い。
遺跡の間を観光客が歩いて行く。
広大な敷地に遺跡が横たわっている。
神殿の円柱がいかに大きいかが良くわかる。
丘の上に人影が見える。
パラティーノの丘だ。
パラティーノの丘からフォロ・ロマーノを見下ろす。
中央に見える円柱がある建物がアントニヌスとファウスティーナの神殿だ。
何という大きさだ。
奥に見えるのがセヴェルスの凱旋門だ。
神殿の一部があちこちに残っている。
円柱がリズミカルに並んでいる。
ここにも大きな建物があったのだろう。
歴代皇帝の宮殿(パラティウム)の遺構。
その大きさが偲ばれる。
ヴィットリオ・エマヌエーレ2世記念堂。
屋上にある飾り物は何という大きさだ。
多くの観光客がこちらを見ている。
その記念堂からフォロ・ロマーノを見下ろす。
規模の大きさを実感する。
古代ローマの中心地。
縦にも横にも大きく広がる。
フォロ・ロマーノの北側、コロッセオからヴェネツィア広場の間に
公園のような歩行者天国のような通路がある。
その通路のすぐ脇にも古代遺跡が連なる。
左側は通路、右側は古代遺跡。
町の中に普通に遺跡が存在する。
遺跡の中にも途中まで下りることができる。
こんな遺跡が町の繁華街のすぐ脇にある。何か不思議だ。
どの部分か良くわからないが、ローマ帝国初代皇帝アウグストゥスの遺跡のようだ。
円柱の基礎部分が西日に輝く。
一体何万回西日を受けてきたのであろう。
遺跡にも草が生えてきた。
ここにはどんな建物があったのだろう。
奥の建物も遺跡の一部のようだ。
とにかくすべてが途轍もなく大きい。
遺跡のすぐ後ろには現在の建物が建っている。
遺跡の中で無造作に横たわる円柱が何か印象的だ。
遺跡の反対側の通路では大道芸人が集う。
ローマ市民や観光客がそれぞれの休日を楽しむ。
古代遺跡は町の中にも保存されていた。
傷ついた柱とすばらしいレリーフ。
生活の中で生きている。
夕暮れの中古代遺跡は今日もまた歴史を刻んでいく。