イタリア旅行記Ⅵ ◇フィレンツェ◇
(2014/12/31撮影)


 今回の旅行で初めてローマ以外の地へ行った。ローマから高速鉄道で約1時間のフィレンツェである。ルネッサンス文化の発祥地として知られる芸術の都は、歴史を感じる赤レンガの美しい町であり、また職人手作りの伝統工芸品を販売する店も豊富で、あっという間に一日が過ぎてしまった。小さなそして美しくまとまりのあるこの町の様子をご覧下さい。




ローマ、テルミニ駅。美しく整備された駅は、まるで空港のようだ。
しかしいきなり列車が1時間遅れていると聞かされる。





車窓にはヨーロッパの農村風景が続く。
途中雪景色も見られた。





フィレンツェ、サンタ・マリア・ノヴェッラ中央駅を降りるとそこには美しい教会がある。
サンタ・マリア・ノヴェッラ教会。写真は教会裏手にあたる。





古い教会が町並みによく似合う。
コンパクトにまとまった町は、清潔で気持ちが良い。





サンタ・マリア・マッジョーレ教会。町並みに自然に溶け込んでいる。




ドゥオーモが見えてきた。
サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂。
何という大きさだ。その迫力にため息が出る。





100年以上の歳月をかけ1436年に完成した大聖堂は、大理石の塊といった感じだ。
とにかく大きい。そして精巧にできている。





大きいだけではない。
壁面には細密な彫刻や美しい絵画が描かれている。





内部は当然のことながら高い天井を持つ。
建物の大きさにただ唖然とする。





床には大理石が敷きしめられている。
地下の遺跡への入口に列ができる。





ここは神聖な場所である。
蝋燭の灯りが気持ちを落ち着かせる。





クーポラ(ドーム)の高さは何と107m。
そして内部はすばらしい宗教画が描かれている。





十字架にステンドグラスが美しい。




クーポラ内部の天井のフレスコ画。
16世紀後半にヴァザーリによって描かれた旧約聖書を題材にした『最後の審判』である。





ドゥオーモに隣接するジョットの鐘楼。
塔の高さは84m。
1334~59年にかけ3名に建築家によって作られた。
まさに天に向かってそびえ立っている。





建物の後ろ側に回る。
大理石の表面は薄汚れている。
それがさらに歴史を感じさせる。
地面から垂直に少しのズレも許さずに建っている。





クーポラに登るため並んで順番を待つ。
気温はおそらく零下。
何の連絡もなくいつまで待てば入れるのか見当もつかない。
結局2時間以上並んだ。





2層になっているドーム屋根の間を登る。
石をそのまま刻んだ階段。
人一人がやっと通れる狭さだ。





途中にあかり取りの窓が見える。
中世の匂いがする。





途中バルコニーからクーポラの内部を見ることができる。
何と高い所まで来たのだろう。





上を見上げると『最後の審判』が目の前に迫る。




ステンドグラスもすぐそこだ。
こんなに大きくきれいなグラスは見たことがない。





クーポラの屋根の上にたどり着く。
下を見ると地面に吸い込まれるようだ。





フィレンツェの町並みが一望できる。
赤い屋根の煉瓦造りの町並みが美しい。
右奥の白い建物がサンタ・マリア・ノヴェッラ教会だ。





ジョットの鐘楼も屋上に上ることができる。
ともに共通のチケットで入れるのだが、1日に2カ所は不可能だ。
こちらの方がほんの少し高いと喜ぶ。





フィレンツェには、素材にこだわるチョコラテリアがたくさんある。
賑やかな装飾のこの店のチョコラータ(チョコレートドリンク)は最高だった。





フィレンツェには、おしゃれなお店がたくさんある。
古い建物の内部を改装し美しく飾る。
さすがルネッサンス文化の発祥地だ。





フィレンツェは薬局コスメも有名だ。
伝統のレシピで上質なコスメを作る。
まあ、吾輩にはほとんど無縁な所だ。





職人による革製品も有名だ。
日本でも良く知られているイル・ブッセット・ディ・ジュゼッペ・ファナーラ。
小銭入れや眼鏡ケースなどすばらしい一品を扱っている。
こちらは気に入り早速買ってしまった。





すべて手作りの革製品。
目の前でイニシャルを入れてくれた。





駅前に戻ると騎馬警官がいた。
馬に乗るその姿はかっこよい。
どこの国でも人気者だ。





改めてドゥオーモを眺める。
やはりその存在は偉大だ。





フィレンツェをあとにしてローマに戻る。
この日は大晦日。
あと数時間で2014年が終わろうとしていた。




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