旧イタリア大使館別荘・中禅寺湖
(2015/7/12撮影)


 しばらく寒い梅雨空が続いたと思ったら、急に暑くなり身体がなかなか追いつかない。このようなときは日光に行くのが良い。我が家からだと1時間少々で行ける。そしてそこは天国だ。平野部が35℃の頃、ここ日光中禅寺湖は26℃位だ。湿度も低く、小陰に入ると風が冷たく感じる。今回は、また旧イタリア大使館別荘に行ってみた。アントニン・レーモンド設計の別荘をもう一度しっかり見てみたいと思ったからだ。見れば見るほどその良さが実感できた。そして何度見ても飽きの来ない中禅寺湖を。涼しさを感じながら見ていただければうれしいですね。




林の中にその別荘は建っている。自然との調和も見事だ。




西側に開いた窓からは、中禅寺湖が飛び込んでくる。




広い窓から入る光が室内を明るく照らす。
何とも落ち着く空間だ。





建物1階の長辺全部を使った広縁。木の温もりと自然の光が人を幸せにする。




縁側の椅子に座るとそこはもう天国だ。




広い窓に映る景色は大型4Kテレビを遙かに上回る。




2階の寝室。杉の木皮の壁にブルーのベットがなぜか良く似合う。




杉の木皮を竹で止めたシンプルな造りの外壁。
チェコ出身の建築家が良く思いついたものだ。





窓の外から別荘内を覗く。透明な板ガラスが物語を作る。




内壁も杉の皮を巧みに使っている。
しかも部屋によりその模様を変えている。





天井も杉の皮と竹を使い見事にデザインしている。




1階北側の壁。上部は杉の皮を編み、下部は杉の皮と杉木端を市松模様に。
日光の自然を実に良く理解している。





別荘北側から広縁を望む。外国人が外国人のために作った日本建築だ。




中禅寺湖にめずらしくヨットが来た。
昔は大使たちがこの中禅寺湖でヨットを楽しんだという。





別荘から更に南に下がり八丁出島の近くまでやって来た。
ここからは真っ正面に男体山が見える。
今頃下界はさぞ暑いことだろうと思いをはせ、半日を過ごした。




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