古代蓮の里
(2015/7/8撮影)
埼玉県行田市に古代蓮の里がある。古代蓮というと大賀蓮が有名だが、行田蓮はそれとは別の古代蓮である。地中深く眠っていた蓮の実が工事によって掘り起こされ、自然発芽したものだそうだ。概ね1400年から3000年前のものと推定されている。大賀蓮も2000年前のものと言われているが、蓮の生命力の強さにはただ驚くばかりである。またここには世界の蓮園があり、めずらしい蓮を見ることができる。蓮の写真は毎年のように撮っているが、どれも同じようになりやすい。今回はちょっと変わった視点から撮ってみた。果たして美しく力強い蓮を表現できたか、是非ご覧下さい。
一面に蓮池が広がる。ここに咲いている蓮はいずれも行田蓮である。
このような池が複数ある。
何とも美しい。縄文時代からこんな花が咲いていたのか。
こちら側だけ花びらが落ち中身を見せてくれる。
大きな葉の向こうからそっと覗いている。
半分だけ落ちてしまった。何かちょっとかわいそう。
これはまためずらしい。まるでマイクのようだ。
まとまっているとやはり賑やかで良い。
それぞれが美しさを競う。
雨に濡れるとまた一段と美しい。
一枚の花びらに物語が凝縮される。
こっちを向いた花びらが何かを訴えている。
葉っぱの上に顔を乗せ一休みしているようだ。
散り際の蓮の花、これもまた美しい。
葉っぱに寄り添う花びらが何を思う。
わざわざ花びらを集め重ねてくれた。
散った後でもまだ美しい。
たまには下から撮るのも良い。
どこから撮っても美しい。
この透き通った美しさが何ともいえない。
さてそれではここで世界の蓮を紹介しよう。蓮は種類により咲く時期が微妙に違うので、紹介できるのはごく一部である。それでも今まで見たことのないようなものがたくさんある。どうぞご覧下さい。
甲斐姫。行田蓮とアメリカ黄蓮の掛け合わせだそうだ。
桜蓮(おうれん)。一重咲、波打った花の形が特徴的だ。
千弁蓮(せんべんれん)。花弁数2000~3500枚と言うから驚きだ。
大酒錦(たいせいきん)。白地に赤の縁取りがきれいな八重咲だ。
カスピカム。ロシアの蓮である。赤い花びらがきれいだ。
巨椋(おぐら)の白鳥。内弁数枚が内側に曲がる、白いきれいな花だ。
アメリカ黄蓮(おうれん)。黄色というより白いアメリカの蓮だ。
原始蓮。一重咲、条線が鮮明である。
大賀蓮。大賀博士が発芽させた古代蓮として有名だ。
王子蓮。やや黄色みがかった美し花だ。
瑞光蓮(ずいこうれん)。ピンクから徐々に白くなるそうだ。
ピンクの縁取りがかわいい。
最後に、酔妃蓮(すいひれん)。
ピンクから徐々に白くなるが、先端だけピンク色が残る。
なるほど美しい蓮がいろいろあるものだ。
また来年美しい蓮を紹介できればと思う。