蔵の街栃木
(2016/12/18・2017/1/5撮影)


 蔵の街で有名な栃木市に出かけた。これまでにも何度か行ったことがあるが、おもに巴波川の周辺などごく限られたところしか見てこなかった。今回は蔵の街全体を見て回りたいと考え、事前に情報も仕入れて出かけた。12月は知人と一緒に見学し、有名なレストランで食事をした。そして予想もしない素敵な出会いがあった。しかし、地元の人の親切な説明などを聞いていたため時間が全く足らなくなった。そこで年が明けてから再度訪問することにした。今回はこの2度の訪問をまとめて整理してみた。魅力あふれる蔵の街栃木を是非ご覧下さい。




駐車場の向かい側に早速おもしろそうな店が見えた。
古い建物に新しい飾り付け、これが良く似合っている。



北蔵カフェひがの、小山高専サテライトキャンパスとは何だろう?



阿部呉服店。どこの町にもありそうな店だが、建物がすばらしい。



古い町並みを犬を連れて散歩する。
犬はお利口にも荷物をくわえている。
ここに暮らす人の生活が垣間見える。



蔵の街観光館。何とも立派な建物だ。



暮らし上手の街快眠館、何とも言い名前だ。



栃木市出身の文豪山本有三が愛用した椅子や帽子などが展示されている。



栃木市とゆかりのある喜多川歌麿について紹介している。
「古久磯提灯店見世蔵」を活かしたまちなか美術館である。



昔の見世蔵をそのまま利用し、浮世絵などを展示している。



今回の最大の出会い、歌麿の肉筆画「深川の雪」である。
高精細複製画であるが、全国に2点しかない極めて貴重なもの。
今回期間限定で栃木市役所4階に展示されていた。
すでに昨年末で展示は終わっている。
「品川の月」「吉原の花」と一緒に展示されていたが、
その迫力には圧倒される。
もちろん許可を得て複写しています。



さて街に戻り、下野新聞社栃木支局。
下野新聞社の前身、第1次栃木新聞が栃木市で生まれた。
第2次栃木新聞では、あの田中正造が編集長を務めた。
建物は元肥料豪商毛塚惣八が建てた蔵屋敷を修復したものである。



こちらは喫茶店であろうか。ちょっと覗いてみたくなる。



ALWAYSカマヤ。
映画ALWAYSが撮影されたことでも知られている有名なレストラン。
12月に来たときはとにかく混んでいて、随分待たされた。
でもなかなか美味しかった。



櫻井肥料店、不動産屋もやっているようだ。



日光例幣使街道の一部町並みが残されている。



街道に残された昔の建物で薬局を営んでいる。



栃木(市)で一番最初にできた床屋。
現在は岡田記念館の一部として展示されている。



床屋の内部。
昔のままだが、お金を取って見学させるのならば、もう少し整備してはと思う。



小江戸火消し館。こちらも岡田記念館の一部と思われる。
隣には昔の消防車があるが、ただ置いてあるだけ。



岡田記念館の休憩所。
旧岡田邸の一部を休憩所にしている。



岡田記念館入り口脇のポスト。
これはいつ見ても良い。



岡田記念館別邸、翁島。
一見ただの古い家に見えるが、内部は贅を尽くしている。



廊下は一枚板でできており、
天井から柱窓まで極めて高級なものばかりを使っている。



松竹映画「定」で黒木瞳の入浴シーンが撮影された浴場。
天井は唐傘天井である。
お湯は外で沸かし運んだそうである。



国登録有形文化財に指定されている栃木病院。
大正2年建造。現在も営業している。



旧栃木市役所別館。国登録有形文化財。
大正10年、栃木町役場として建てられた。
もとはこの地に栃木県庁があった。
(明治初期は栃木県と宇都宮県の二つがあったため)



外壁の塗装ははがれかかっているが、この時計は格好いい。
街のシンボルが青空に映える。



慶応3年創業の麻苧問屋横山家。
右半分が麻苧問屋、左半分が栃木共立銀行としてつくられた。
現在は横山郷土資料館として展示を行っている。



郷土参考館。質屋を営みながら真言宗の布教活動をした坂倉家の約200年前の建物。
昔の透明な板ガラスが美しい。



右側の入口は格子のくぐり戸でできている。
昔の座敷の特徴が良く残されている。



がんこ職人「もめん弥」の本店。
巴波川近くの歴史ある建物に店を構える。



栃木と言えばやはりこの風景。
巴波川縁に蔵が並ぶ。



江戸時代の豪商塚田家の蔵が並ぶ。
黒塀に白壁土蔵、この風景は落ち着く。
散歩をするのにもちょうど良い。



巴波川は遊覧船が行き来する。
この笠もいいではないか。



数年前に来たときはこんな建物ではなかった。
遊覧船が人気があり、受付所も拡大していったのであろう。



カトリック栃木教会。
大正時代に建てられたと言うことであるが、入口の表示は西暦ではないのか?



こちらは毛塚紙店。
御存知の方も多いと思うが、改めてすごい建物だと感心する。



日本の伝統、羽子板や人形を扱う三桝屋。
木の温もりが気持ち良い。



道路反対側から全体を眺める。
同じ蔵でもそれぞれに個性がある。
このような蔵が、ビルに挟まれ通りの両側に延々と連なる。



いつの間にか栃木駅に来てしまった。
蔵の街から急に近代的な駅舎に出会い、やや戸惑う。
栃木市は何とも落ち着く魅力のある街だ。
地元の人も親切で、一生懸命説明してくれた。
ただ観光地としてはまだまだ足らないところがある。
もう少し工夫すれば、もっとリピーターが増えるだろうと思うのだが・・・。



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