北陸の旅・福井+小布施
(2018/10/13~15撮影)

 北陸の旅、最後は福井県である。まずは曹洞宗の大本山永平寺に。ここは一度見たいと思っていたが、実に良いところだった。次に恐竜博物館。それほど期待してはいなかったのだが、予想以上のすばらしさに感激する。丸岡城、東尋坊などを見学し帰路へ。途中時間調整のために長野に立ち寄る。長野では善光寺、そして2年前に訪れいずれまた行きたいと思っていた小布施を再訪する。小布施はもちろん北斎館、ここをじっくり見学したかったのだ。福井・長野をまとめてどうぞご覧下さい。




〔永平寺〕
傘松閣2階絵天井の間。参拝についての説明を受けた後、最初に訪れた部屋である。
昭和5年144名の画家により230枚の色彩画が描かれた。



1749年造立の山門。両側に守護神四天王が安置されている。



明治35年改築の仏殿。
曹洞宗のご本尊であるお釈迦様が祀られている。



仏殿を斜め前から臨む。均整の取れた美しい建物である。



雲水と呼ばれる修行僧によって磨き上げられた回廊。
床はぴかぴかに光っている。



法堂(はっとう)。中では修行僧がお経を上げていたため撮影はできなかった。



法堂の中から撮影。実に美しい。



大庫院(だいくいん・食事を司る典座寮などがある)。



その大庫院の前に掛けられた長さ4mの大すりこぎ棒。
これに触ると料理が上達すると言われる。



奥に見えるのは僧堂(そうとう)である。
座禅・食事・就寝などを行う。



山門から中雀門を臨む。雲水は偶然写ってしまった。



祠堂殿に祀られている閻魔大王。



報恩塔、写経を納める塔である。
永平寺は木々に囲まれた敷地にいくつもの建物が連なっている。
特に雲水が揃ってお経を上げる迫力は圧巻であった。
いろいろな制約もあり、十分表現できなかったのが残念である。



〔福井県立恐竜博物館〕
入口を入ると暗い廊下の両側に化石が展示されている。



恐竜の卵の内部。実にリアルである。



SF映画で見たようなシーンだ。
こんな化石も発掘されているのか。



向かい合って2つの画面があり、連動して動く。
恐竜時代に実際に行ったような感覚である。



今にも襲ってきそうだ。



フクイベナートル・パラドクサス。福井県勝山市北谷町で発掘された全長2.5mの獣脚類である。



その全身復元想像モデルも展示されている。
実にわかりやすく興味が持てる。



このモデル実際に動くのだ。まるで生きているようだ。



展示室を上から臨む。
たくさんの恐竜の化石が所狭しと並んでいる。


中央部では、恐竜のからだとくらしについて詳しく展示説明している。
大人も子供も十分楽しめる場所になっている。



これはマンモスである。TV等で想像図を見たことがあるが、
これほど大きな牙をもつとは思わなかった。
恐竜博物館は予想以上に良くできていた。
あまり知識のないものでも十分に楽しめることができる。



〔丸岡城〕
日本最古の天守閣をもつ丸岡城。
小さなお城だが、かわいらしく興味が持てる。



簡素な造りだが、日本城の特徴が良く残されている。



内部から周辺を見渡す。視界も良く気分上々だ。



笏谷(しゃくだに)石で葺かれた屋根瓦。石瓦とはめずらしい。



石垣は自然石積みだ。ここにも歴史を感じる。



〔東尋坊〕
福井県を代表する観光地、東尋坊。
高さ23mの石柱の上からのぞき込むと海に吸い込まれそうだ。



断崖絶壁に柵などない。近寄りたいが腰が引ける。



手をついて下を見下ろす。写真を撮るにも勇気がいる。



観光船で下からも見学できる。
風が吹いたら真っ逆さまだ。



日本海も穏やかで、多くの観光客が訪れていた。



みなさん崖の縁に立ち記念写真を撮る。



この断崖絶壁は柱状節理の安山岩である。
奥に見えるのは雄島だ。



複雑に入り組んだ岩柱が永遠と連なる。



自然の作る景観に皆が圧倒される。



〔みくに龍翔館〕
明治12年開校の龍翔小学校の建物と聞き訪れた。
良く見るとその小学校の外観を忠実に復元した博物館であった。
明治時代の建物は実に美しい。
その建物がそのまま残っていれば誠にすばらしかったであろう。



〔善光寺〕
長野市の善光寺山門である。1750年建立。



山門内の土産物店。この広い空間が素敵だ。



手前は六地蔵、奥に見えるのは1722年に完成した濡れ仏である。



大正7年に再建された仁王門。善光寺の入口だ。



山門と仁王門の間に仲見世が広がる。
このにぎわいは昔から変わらない。



〔小布施〕
栗菓子で有名な小布施堂、お店もおしゃれだ。



昔ながらのお店が軒を連ねる。



最大の目的は北斎館であったが、撮影禁止であった。
ここはその北斎などを支援した豪商髙井鴻山の屋敷。



部屋は1つ1つしっかりした造りだ。



中央は鴻山愛用の火鉢だそうだ。



2階縁側、実に素敵だ。左の一弦琴は試しに弾くこともできる。



レストランの幟が出ていた。



正面からも写しておく。高級料亭という雰囲気だ。



市村家の第12代当主が髙井鴻山だ。門の中も通り抜け自由だ。



栗の小径。実に落ち着く場所だ。



古い建物に囲まれた美しい路地が連なる。



竹風堂小布施本店の前にあるカブトムシのモニュメント。
金属製で迫力がある。



そのカブトムシの奥に土人形が展示されている。
中野びなと呼ばれる土人形は、農閑期の副業として栄えた。



こちらもレストランであろうか、列を成していた。
福井、そして長野と旅してこの旅行も終了だ。
途中少し雨に降られたが、実に良い旅行であった。
日本にもまだまだ知らないところがあると再認識した。



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