大谷資料館
(2018/6/3撮影)
大谷石は日常生活に溶け込んでおり、我が家でも昔は塀に使っていた。その大谷石の産地大谷地区は子供の頃から親しんでいるところであるが、最近はあまり出かける機会がなかった。大谷資料館のうわさはたびたび聞いており以前から行ってみたいと思っていたが、今回やっとその機会を得た。この日気温は30℃近くあったが、地下にある資料館は9℃。あらかじめ上着を持参していたので本当に良かった。館内は照明が工夫されており、その幻想的な風景には感動する。しかしなにぶんにも暗くピントが合わない。ピントをマニュアルに変え自分の目で合わせる。感度もかなり高くしたのでノイズが出ないか心配だ。そんな条件の悪い中での撮影になったが、少しでもその雰囲気を味わうことができればと思う。
ここは昔大谷石を採掘していた跡地だ。
広い空間を地下に降りていく。採掘された大谷石も整然と並べられている。
昔よく使われていた門や石塀が展示されている。
大谷石を削り取ったあとが柱に残っている。
地下空間にはいろいろなオブジェが置いてある。
照明がいろいろ工夫されており、幻想的な世界を演出する。
この広い空間が大谷石で埋まっていたと考えると何か不思議な気がする。
地面はなだらかな坂になっており、地中深くから大谷石を運び上げたのであろう。
天井が一枚の岩であるのが不気味だ。
この幾何学的な模様は、大谷石を切り出したときに作られたものだ。
一部地上と繋がっているところがあり、まぶしい光が注ぎ込む。
写真を展示しているところもある。映画やプロモーションビデオを撮影したときの記録だ。
最深地下60mから戻ってきた。左側の壁では表面に噴出した塩分を見ることができる。
これほど深くまで大谷石を採掘した技術に改めて感心する。
またそれを観光として利用する人間のしたたかさにも感服する。
また機会があれば見てみたいとも思うが、地震が起こらないことを願っている。