真壁めぐり
(2019/9/17撮影)
連休の合間、天気も良いので出かけることにした。最初彼岸花をと思ったが、今年は開花が遅れているということであきらめた。茨城県桜川市真壁町に町並み保存地区があると聞いた記憶があり、早速調べてみた。駐車場もありなかなか面白そうなところだ。1時間ほどで到着し町中を散策する。古い家屋がたくさん残っていていいところだ。しかし連休明けの翌日ということもあろうが、人が全くいない。周辺からのアクセスが悪く陸の孤島のようなところだから仕方がない。観光地として発展するには少し難しいのかもしれない。ちょっともったいない気もするが、いい雰囲気を独り占めしてお得な気分だ。そんな素敵な真壁をどうぞご覧ください。
星野家住宅。明治中期。
乾物商「諸川屋」である。ショーケースの台座に屋号が残っている。
三輪家住宅。大正初期。
見世蔵の奥に主屋が接続する。門構えも立派だ。
旧真壁郵便局。昭和2年。
五十銀行真壁支店として建設。戦後真壁郵便局として使用された。
旅籠ふるかわ。現在も営業しているのか?
木村家住宅。いい造りだ。
川島書店。江戸末期。
生薬商の店舗として建設された。
これは何か懐かしくて撮ってしまった。
昔はこんな電気ストアーがたくさんあったような気がする。
根本米穀店。古い建物に赤い車が似合っている。
出川家住宅。昭和12年。奥に石蔵も見える。
奉安殿。戦前、天皇皇后陛下の写真と教育勅語が収められていた。
話に聞いたことはあるが、実物を見るのは初めてだ。
菓子屋と喫茶店。どこの町にもあるものだが、こういう店が少ない気がした。
旧筑波鉄道筑波線真壁駅。
大正7年に開業、昭和62年に廃止された。
今も駅の雰囲気が残っている。
こちら廃線跡が遊歩道兼サイクリングロードになっている。
昔は蕎麦屋だったのだろう。ちょっと気になり撮っておく。
立派な門とお屋敷である。右奥が真壁体育館、真壁城跡。
真壁家に関係するものが住んでいるのかと想像してしまう。
こちらはごく普通の一般住宅。
右奥に広がる庭の感じなど何か懐かしく撮ってしまった。
猪瀬家住宅。明治初期。
真壁で最も大きな薬医門。
薬医門とは2本の本柱の背後だけに控え柱を立て、切妻屋根をかけた門のことだ。
根本医院。文政11年、1828年。
真壁の町並みで最古の高麗門。
高麗門は薬医門と基本構造は同じ。
切妻屋根を小さくして、両側の控え柱の上に小さな切妻屋根を配する。
伊勢屋旅館。明治中期。
真壁で最も名の知れた料亭「勢州楼」が始まり。
現在は食事やイベントなどを行っているようだ。
2階からはにぎやかな声だけが聞こえた。
潮田家住宅脇蔵。明治時代。呉服太物商。
脇蔵がきれいで目を引いたので撮っておく。
塚本茶舗。明治中期。
呉服商の文庫蔵として建設された。
きれいに修復されている蔵が多かったが、このように時代を感じさせるものも良い。
木村家住宅。江戸末期。
見世蔵に門がつながる。すばらしい造りだ。
入江家住宅。大正15年。
住居として建設されたもの。何かかわいい。
町中の写真館。こういうお店は本当に少なくなった。
真壁伝承館内にある真壁図書館。
現代的なしゃれたデザインだ。
古い町並みの中でちょっと違和感も。
文化財にはなっていない増田酒店。
この看板と建物、そして自動車の配置が気にいった。
古い町並みを保存している真壁町は実に良いところだ。
ほとんどの家屋が現在も使われている。
それを観光にするのは難しい問題もあるだろう。
ただ、長く続いてほしいと思う。