烏山散策
(2021/2/5撮影)
山あげ祭で有名な那須烏山市(旧烏山町)に行ってきた。おそらく二十数年前に山あげ祭を見に行った時以来かと思う。実は烏山線沿線に何か面白そうなところがないかと調べていたら、烏山の町内に古い建物などが残っていることがわかり、早速撮影に出かけることにしたのだ。山あげ会館に車を置き町内をぐるっと散策、その後車で周辺部の神社などを見て回った。天気が良く風もほとんどなかったので絶好の撮影日和となった。まあ少しだけ天気が良すぎてコントラストが強すぎたが仕方がない。烏山は歴史のある町なので実に面白かった。冬の散策をどうぞご覧ください。
山あげ会館は休館であった。
扇の的というモニュメントが置いてあった。
東力士で有名な島崎酒造。
1849年創業、洞窟酒蔵もあるが予約制のためこちらは断念。
その近くでマルコ書店を見つけた。
小さな商店のようにも見えるが本屋さんだ。
おばちゃんが一人留守番をしていた。
こちらは大谷石の蔵のような建物、なんとも興味深い。
横に回ると大谷石の建物が連なっていた。
道路の反対側から撮影。看板とのアンバランスが興味深い。
「萬さろん」明治初期に建てられた土蔵造りの建物だ。
現在は烏山焼のギャラリーになっている。
一部を切り取る。このベンチにおばちゃんでも座ってくれると良いのだが、人は全くいない。
1884年創業の割烹料理屋さん。
お蕎麦もやっている、しかも横文字。
慈願寺。1223年創建、1680年に現在地に移されたという。立派なお寺だ。
烏山和紙は県内ではかなり有名である。
建物は大正12年開業の旧烏山病院。
昭和46年から和紙会館として使われているそうだ。
会館の一部クラフト館を覗く。
おもしろそうなものがたくさんあるが、従業員など一人もいない。
ストーブはついているので、奥で控えているのか。
お昼の時間になりカプリスというイタリア料理店に入る。
地元の小さなお店、こんなお店があるのがうれしい。
烏山通運(株)石造り倉庫群。昭和14~15年に建造されたものだ。
那須烏山市の近代化遺産に登録されている。
大谷石はとても素敵だ。時間の経過とともにますます魅力が増す。
欠円アーチ、実に良くできている。
倉庫は一部まだ使われているようだ。烏山通運のトラックが止まっていた。
JR烏山駅。旧駅舎は那須烏山市の近代化遺産に登録されていたようだが、
すっかりモダンになりちょっと寂しい。
烏山線はハイブリット車両を使っている。
架線が一部で途切れているが、ここで充電するのだ。
電池とディーゼルの2つで走る。
烏山駅前の商業施設。初めて人を見る。
駅前の烏山通運本社。手広く事業を行っているようだ。
時代を感じさせる木造建築。壁が波打っているのが興味深い。
アルバトロスはすごい迫力。
看板は外れて垂れ下がっているがいまだ営業中。
噂によると80代のマスターが頑張ってやっているようだ。
脇道にそれると昔の飲み屋街があった。
金井商栄会という看板が電柱にぶら下がっていた。
こぎれいな洋風建築、かつては病院だったところだ。
温度計を見つけた。
駅前からの脇道は実に面白い。かつては人通りも多く繁栄していたのであろう。
寿亀山(じゅきさん)神社。
ここから左へ山を登ると旧烏山城跡に行くことができる。
今回は首の具合が良くないので断念。
この辺はかつて三の丸であったらしい。明治12年創建の神社だ。
神社本殿には大久保常春の木造をご神体として祀っている。
石垣を見つけた。比較的新しいものであろうか。
旧烏山城跡には石垣が残っているという。
太平寺仁王門。1661年建立、1672年太平寺に寄進された。市内に唯一残る楼門である。
2つの仁王、ともに迫力がある。
多数のわらじに目がいく。
お地蔵さんがあった。右手に抱えているものは何であろう。
境内でお堂を見つけた。しばらく手入れされていない様子が興味深い。
太平寺本堂。創建は803年、一時衰退するが江戸時代に隆盛し、
大久保氏が藩主となってからは大久保家の菩提寺になった。
川口松太郎の小説「蛇姫様」で知られる「お六姫」の墓。
お六姫は烏山城主堀親良と側室の子供で、不義密通の嫌疑がかけられ自害したそうだ。
那須烏山市指定文化財、宝きょ印塔。
かなり歴史があるものと思われる。
太平寺の近くにある有名な龍門の滝。三脚を持参しなかったので欄干の上に置いて撮影。
宮原八幡宮拝殿。795年創建、1493年烏山城主那須資実により現在地に移転された。
宮原八幡宮本殿。室町時代の建立といわれている。
境内にある神楽殿。観世流太々神楽は那須烏山市の指定無形文化財になっている。
偶然見つけた案内から烏山を散策したが、想像以上に面白かった。
県内にもまだ知らないところがたくさんあるのだと実感した。
また新しいところを見つけ散策していきたいと思う。