信州・諏訪散策
(2021/11/17撮影)
信州の旅2日目、松本に1泊した後諏訪大社を訪れた。諏訪大社は三十数年前職場の旅行で訪れたが、そのころは神社に全く興味がなくどこを見学したかも覚えていない。今回は諏訪大社4社をすべて訪れた。観光地として有名なのは下社秋宮かと思われるが、私は上社前宮が最も印象に残った。今回はカーナビにも悩まされた。わざわざう回路を案内されたり、前宮も鳥居前の大きな駐車場に行ってくれれば済んだのに、細い山道を登り一番奥の本殿を案内されてしまった。よって山奥から階段を下がっていくような形での撮影になってしまった。諏訪大社と諏訪の美しい自然をどうぞご覧ください。
諏訪大社上社前宮本殿。森に囲まれた中に鎮座している。
諏訪大社と言えば御柱だ。
4社すべて本殿を囲むように4カ所に建てられている。
名水「水眼(すいが)」の清流。
昔からご神水として大切にされた。
こんな自然に囲まれたところにある本殿に感激する。
階段を下りていくと黄葉したイチョウが目に飛び込んでくる。
鳥居も見えてきた。
十間廊。古くは「神原廊(ごうばらろう)」と呼ばれ、諏訪祭政の行われた政庁の場である。
十間廊の中からの眺めはすばらしい。イチョウの絨毯が輝いている。
鳥居の下からイチョウを眺める。
ちょうど園児が登ってきた。
自然の山に囲まれた中に前宮は鎮座している。
左の建物が十間廊だ。
諏訪大社上社本宮である。4社の中で規模的には一番大きい。
左側に御柱が見える。
本宮一之御柱。長さ約17m、直径1.2mの樅の木。
御柱の下で拝んでいるのか?
1つのパフォーマンスなのか?
国重要文化財、神楽殿。
文政10年(1827年)の建立。祈願者の神楽奉納の御殿。
大太鼓は神楽殿建立と同時に奉納された。
皮は一枚皮で、一枚皮では日本一と云われる。
すごい迫力である。
国重要文化財、神馬舎。
諏訪大神の神馬の屋形で、明治以降は背に御幣を立てた銅製の神馬と木製の神馬が安置されている。
法華寺山門。吉良上野介の孫吉良義周の墓があるという。
国重要用文化財、勅願殿(ちょくがんでん)。元禄3年(1690年)建立。
勅願とは天皇の祈祷という意味。
この建物は御祈祷を行う場所である。
いろいろな形の絵馬が奉納されていた。
参拝所。この奥に幣拝殿がある。
幣拝殿である。森に囲まれ木漏れ日のさす建物は、重厚な雰囲気が漂う。
授与所には多くの人が並ぶ。七五三の御祈祷もあるようだ。
浪除鳥居。唯一の木造鳥居。
昭和15年、紀元2600年祭に建て替えられたものを平成21年解体修理再建した。
周辺の山全体が神聖な場所になっている。階段を上がっていくと小さな祠がたくさんある。
近くでランチのおいしい店を検索しステーキハウスへ。
地元で人気の店はとにかく安かった。
ステーキハウスから諏訪湖を眺める。
この広い湖が冬になると全面凍結するとは信じられない。
諏訪大社下社秋宮。
国重要文化財、神楽殿。天保6年(1835年)落成。
注連縄(しめなわ)の迫力がすごい。重さ約1トンである。
ここはやっぱりアップで撮っておこう。
大注連縄は御柱祭ごとに新しく奉製される。
中央が幣拝殿、両脇が左右片拝殿である。
安永10年(1781年)造営、国重要文化財である。
片拝殿は幣拝殿に比べ飾りが少なく質素である。
ここの絵馬は中央に穴が開いている。
「夢叶」は本当に叶うような気がしてくる。
授与所は立派だが人はいない。
鳥居の脇に小高い丘があり、ここにもお社が祀られていた。
秋宮恵比寿社である。
小さな鳥居の奥に小さなお社が見える。
何かいい雰囲気だ。
秋宮が諏訪湖に一番近い。
周辺を山に囲まれ、大きな湖の周りにごく少しだけ平地がある。
その狭い平地に建物が密集している。
諏訪大社下社春宮。
神楽殿である。江戸前期天和年間(1681~1684年)頃の落成といわれる。
幣拝殿と左右片拝殿。国重要文化財である。
秋宮と同じ絵図面で、1年早い安永9年(1780年)に落成した。
神楽殿や幣拝殿などの位置は秋宮と同じだが、春宮の方が少し小ぶりだ。
片拝殿と対峙する。
お産の守り神、子安社に奉納された柄杓。
底が抜け水が通りやすくなっており、お産も楽にと願いを込めている。
鳥居脇の小高い丘は紅葉で真っ赤だった。
諏訪大社4社をすべて見学し帰途に就く。
帰り道もカーナビに惑わされちょっと苦労したが、楽しい旅であった。
撮影からずいぶん日にちが立ってしまったがどうにか掲示できてよかった。
早く感染が収束してどこか遠くへ行きたいものだ。