秘境湯西川へ
(2025/8/22撮影)


 湯西川へ行くのは二十数年ぶりだ。前回は冬のかまくら祭のとき、夕方から夜にかけてだったのでとにかく寒かった。県内といえどなかなかここへ行こうとは思わない。道路は以前と比べ良くなったが、それでも山道をかなり奥まで入っていく感じだ。新しい施設もできたようだし、何かおもしろい出会いがあればと思って出かけてみた。秘境湯西川の風景をどうぞご覧ください。




観光施設「水の郷」。
湯西川ダム建設に伴う水没地域の生活安定や観光振興のために2011年に作られた。
地元の野菜なども売られている。



温泉と言えば足湯です。ずいぶんと立派なものだ。



大つり橋があったので渡ってみた。渡った後振り返って撮影。



川では子供たちが水遊びをしていた。公園の一部として整備されているようだ。



展望広場があるというので遊歩道を歩いてみる。
山の中を分け入っていく感じだ。



展望広場に着いた。長寿の鐘があったのでついてみる。



展望広場と言っても木が覆い茂りほとんど何も見えない。
木の合間からわずかに麓の建物が見えた。



お昼まで少し時間があったので近所を散策する。
横になっているお地蔵さんか、奥には小さな祠も見え、更に鳥居もあった。



祠の奥にあるのが、日本名木百選ネズコ大木だ。樹齢600年。
日本名木百選とは、1990年花博協会と読売新聞社の共催で企画されたもののようだ。
全国から名木がバランスよく選ばれているという。
この木を祀っているのか?



こんな山奥にもソーラーパネルが多数設置されている。
まあどこでも電気は必要だが。



川戸市営住宅。ずいぶん立派な市営住宅だ。
もしかしたらダム建設に伴う移転に際し作られたものか。



これも新しいトンネルだ。歩道があるので歩いてみる。
秘境という言葉が合わなくなってきている気がする。



古い建物が残っていた。アパートのような気もするが人の気配はない。



水の郷に戻ってきた。セルフサービスのレストランで昼食をとる。
出来上がったのに気が付かなかった。のんびりした田舎らしい雰囲気もたまにはいい。



平家の里へやってきた。昭和60年旧栗山村の茅葺屋根の民家を移築し再現している。



緑の中の茅葺屋根の古民家は素敵である。
ここは平家の落人伝説が残り、独特の風習を継承している。
その一端を伝えている。



最近和傘をよく見かける。どこでもすぐマネするようでちょっと気になる。
観光客は少なく、甘味や木工品の直売所も閉まっていた。



高房神社上社。湯西川上集落の鎮守様。永正元年(1504年)建立。
小さいが歴史を感じさせる。



良く見るとかなり立派な彫刻がある。
日光市有形民俗文化財になっている。



左側が平家集落。湯西川支流の川傍の低地にある。
そば粉や平家豆腐の販売、湯治旅館などの建物が並ぶ。
建物は改修が行われきれいであるが、空き地も目立つ。



平家集落の奥の高台に慈光寺がある。
平家落人の菩提寺で京都知恩院の末寺である。



湯西川上集落の中心地と思われる。
いくつかのお店が並んでいて、どれも比較的きれいだ。
ただ観光客には全く会わなかった。



道の駅湯西川へ移動する。
山と川に挟まれた狭いところに作られた観光センターだ。



ここからは水陸両用バスが運行されている。
ちょうど着いたときバスが出てきたので慌てて撮った。
事前に調べたときはさほど興味がわかなかったが、実物を見たら乗ってみたくなった。
次のバスまではかなり待たなくてはいけないので断念。次の機会に。



湯西川もこの辺では川幅がかなり広い。
このどこかをあのバスが走っているのかと想像する。
山と川に挟まれたきれいなところだ。
湯西川は観光地としては少し魅力に欠けるが、歩いてみるとなかなか面白い。
二十数年ぶりの訪問、行ってよかったと思っている。十分楽しめた。



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